明るく語る松尾さん
カラオケにあわせて・・・
平成13年に定年となり、その後嘱託として勤務し、2年後の平成15年に完全にリタイアされました。
その後、時々ゴルフを楽しんだりしながらいつの間にか2年が過ぎたのです。
「このままで惰性の人生を過ごすのも・・・」との思いと、奥様の勧めもあり「シルバー人材センター」へ足を運ばれました。
新入会員説明会に参加し、平成18年2月に会員になられ、支部から紹介されたのが「除草班」です。
除草班には「刈払い除草」と「手取り除草」があり、松尾さんは「手取り除草」の真名子班に入られました。
平成19年4月に班長が年齢的なことから班長を降りたいとの申し出で、班長の役を引き受けることになりました。
実は、平成15年頃「無呼吸症候群」に侵されておられたのです。
面会したこの日、「福大に行きますので3時にお会いしましょう」と軽くおっしゃっていたので、カラオケ大好き、踊り大好きの元気者と知っていた取材者は「何故?福大?」と疑問に思っていましたが、話を聞いて大変な「病気」であることが理解できました。
毎晩就寝の都度、取り付ける「特殊マスク・・・」と聞くだけでも大変さが想像できます。
『踊りは「藤間流」を2年間習いました』と言われるほど、素人目にもなかなか上手です。
「この体でも、親戚の結婚式でハワイに行ってきましたよ、酸素ボンベを持って・・・」と、とても明るく話されます。
松尾さんは「支部の担当者が時折交代されるとき、折角馴染みになったのに・・・、との思いがありますが、就業年限等の規則を理解するとして、今後も支部担当者と現場で就業する会員のコミュニケーションの為に、班員に格別に用事がなくても事務所に顔を出すようにと勧めますよ」と言っておられました。
「一番のやりがいは、お客様から感謝の手紙を戴くときです」と笑いながら話されます。
庭に草が生える頃になると、「除草班」の元気な声が、事務所やお客様方で聞こえて来そうな取材でした。