【福岡市シルバー人材センターへ入会したきっかけは何ですか?】
現役当時、宿舎の庭の剪定、除草、掃除をシルバー人材センターにお願いしたことがありました。会員の方々の作業を見ながら、退職したら自分も何か人に役立つことが出来ればいいなあ・・と思っていました。「老後は生活のし易い場所」と思い、家を探していたところ、たまたま決めた場所のすぐ近くにセンターがあり、入会申込をしました。
【入会してみてのご感想は?】
入会して間もなく、就業の紹介がありましたが、当時、腰を痛めていたため、1年間のブランクが出来ました。その後、事務所の就業の案内チラシを見て、申込をしたところ就業できることとなりました。2年間「剪定、刈払い、除草」の窓口事務を担当しました。
植木の剪定などは4月から12月までが非常に忙しく、作業をする会員の皆さんは、汗だくだくの夏の暑さ、手先がかじかむ冬の寒さ、天候と睨めっこの作業計画等々に苦労をされていました。その皆さんが元気で明るく作業をされている姿に感動を覚えました。「人から感謝されること」が活力となっている様子がよく分かりました。現役当時なかなか経験できなかったことでした。
現在、「配食サービス」に就業しています。高齢者などの方々に、昼食をお届けし、その際ご利用されている皆様の安否を確認するのが大事な役目です。お弁当をお届けする度に「ありがとう」の言葉をいただき、毎日が感動の日々です。また、周りの会員の暖かい心遣いをいただき、楽しく就業しています。
【心掛けていることは何ですか?】
「配食サービス」は車を運転することが多く、交通事故に注意をしています。高齢者は判断力、運動能力等が低下し、交通事故に遭うケース・起こすケースが多いと言われます。私たちが「加害者」「被害者」とならないように心掛けたいと思っています。
「ハインリッヒの法則」には、「1つの大きな事故の前には29の小さな事故があり、さらにその前には300の軽微な事故が発生している」と分析されています。この軽微な事故を減少させるため、「KYT(危険予知トレーニング)」の訓練が重要と考えています。
自らは「危険予知の向上と速度制限の厳守、さらに、一時停止場所での停止線で止まる」ことを実践しています。
また、ご利用の皆様の健康状況等に配慮し、自分のペースでなく、利用される皆様のペースで穏やかにサービスの提供が出来るように心掛けています。
【これからの抱負は?】
今後、シルバー会員の皆さんと一緒にシルバー人材センターの理念「自主・自立、共働・共助」を正しく理解しあえる雰囲気を更に高め、みんなで生きがいを持って就業できる「明るく、楽しい」環境を作り上げて行きたいと思います。