社会福祉法人 自立の里 「大地」(福岡市博多区西月隈5-12-5)は、博多駅から二日市に通じる旧国道三号線の南養護学校の南隣に位置した環境の良いところにあります。
「大地」は、肢体と知的に重度重複の障がいのある方が、家庭から通所されており、開設13年目の福祉施設です。
現在36名が施設を利用されており、大半の方々が車イスを使用し自力で移動できないため、全員が6台のリフト付きワゴン車での送迎が行われています。
平成11年から、業務の一部を福岡市シルバー人材センターが委託を受け、現在は12名の会員が就業しております。
「大地」の管理者である施設長様は、次のようにおっしゃっておられます。
開設当初は職員の大半が、利用者の付き添いに従事するため職員会議もできず、大変困っておりました。
しかし、シルバー人材センターさんの協力で、週2日間は職員会議を始め、職場研修や対外活動にも参加できるようになり、職員にも余裕ができるようになりました。
重い障がいの上、コミュニケーションをとることも困難な利用者に対し、優しいまなざしと温かい心で接していただき大変感謝しております。
また、人生経験豊かな技と心で、車イス利用者でも、どんな障がいを抱えていても、シルバーさんと障がい者の気持ちがつながり、一人ひとりが理解者になり頑張っているのを見ると、こちらも励まされます。
近い将来、ほとんどの保護者の方たちが60歳以上になり、介護が重労働になり、満足なお世話ができなくなる時が来ます。したがって、必要な介護と自立支援を実施する施設、ケアホームの必要性がでてきます。
そのようなケアホームの実現に向けて努力していきたいと考えています。